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月別アーカイブ: 10月 2014

CfJ Summit 2014

10/10(金)〜10/12(日)の三日間、Code for Japanが主催する日本のシビックテックの祭典”Code for Japan Summit 2014″が開催されました。僕は、10日のプレイベントと11日のコアデイに参加させて頂き、コアデイでは午後のBrigade Showcaseのセッションチェアまでさせて頂きました。

この日本のシビックテックの大事な節目とも言えるこのイベントを、忘れないうちに僕の感じた視点でまとめておこうと思います。ちょっと長いんですが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

まず、初日のプレイベントはGoogleの六本木オフィスで行われました。かの有名な社食が食べられるカフェの中に、100名以上はいたんじゃないかと思います。美味しい料理とお酒を楽しみながらリラックスした雰囲気で、代表の関さんの挨拶、一年間の活動の成果をまとめた動画、Google及川さんの講演などがありました。大事なのはネットワーキングということで出身地同士で集まってみたりするなど、参加している人たちどうしがつながるための時間がたっぷりあったのが印象的でした。

おかげで僕も色々な新しい人と話したり、懐かしい人とお会いできたりしました。一日目のネットワーキングは最高にうまくいったんじゃないでしょうか。

あ、理事三人のケーキ入刀もありましたね(笑)

ケーキ入刀

そして、大事な二日目のコアデイ。プレイベントが楽しかったので、朝からやる気で参加したんですが、皆さん、ゆっくりなのか開始時間になっても集まってこないという(笑)10分遅れのスタートでした。

まずは、関さんの基調講演。

この一年間を思い出しながらの講演という感じでした。なぜ、シビックテックに取り組むのか、それが参加者に伝わったんじゃないでしょうか。

そして、Googleの恩賀さんの講演。”Happy Civic Tech and CONNECT”というタイトルで、Googleがこれまで取り組んできたこと、なぜシビックテックが大事なのかなど、元気の出るお祝いのような講演でした。とても素晴らしいプレゼントもありましたし!

Google 恩賀さん講演

また、Code for Ameicaの元フェローのAndrewさんの講演は、CfAの活動やフェローが実際にやってきたことなど詳細を話してくれました。

CfA Andrew

印象的だったのは…、

  • 最初にポリシーや戦略を持って、考えたうえで色々なことをやっている
  • (アメリカであっても)自治体のカルチャーを変えることが大事と考えている
  • 市のWebの改良のために、ハッカソンをやって皆で市のWebの改良点を考えた(自治体関係者の皆さん、そんなことできますか?)
  • シビックテックに技術もコードもない、誰でもシビックハッカーになれる!
  • 作ったものの多くは使われないものになってしまっている、でもやっていくことが大事
  • 必要なら法律(日本なら条例かな)だって、CfAは作っていく
  • “Government as a platform”

CfA Andrew

進んでいる米国で参考になるところはとにかく貪欲に吸収したらいいと思うので、今後もウォッチしていきたいことがいっぱいでした。ただ、日本と少し状況が違うのかなと思ったのは、日本の場合、Brigadeと呼ばれる地域のシビックテック団体が力を付け始めているところ。フェローが地域に送り込まれて地域を指導していくような感じにも見える米国と違って、日本はBrigadeをどんどん活発にさせていったほうが良いと感じました。政府も地方創生だと言っていますしね!

その他、講演は続きますが、紹介しきれないので、ちょっと飛ばして昼食(笑)。無料のランチなんですよね。お昼に外へ出たりする時間もないし、こういうのはとってもオシャレで効率的ですよね。しかも美味しかったです。

lunch lunch

 

そして、いよいよ僕にしたら本番。午後の3つに分かれて行われるトラックの一つ、Brigade Showcaseです。

僕にしてみると、地域のシビックテック活動を推進するBrigadeこそシビックテックの主役という意識があります。そのBrigadeについて10地域の活動を参加者と紹介・共有できるのはサミットとして大事なことだと感じてました。あと、Code for Japanとして、そういう地域のコミュニティを助ける仕組みをちゃんと持っていて、ずっと色々と考えているんだよって示せる機会があるのは素晴らしいと考えています。

同時間帯でインターナショナルトラックが重なっていたので、参加者の数が心配だったんですが、実際には通路に椅子を置いても足りなくて立ち見の人がいたくらいの大盛況!午後は全部で六つのトラックがありましたが、ここが一番の参加者数だったそうです。人数が全てではないのですが、シビックテックに関心のある人たちがBrigadeにそれだけ興味を持ってくれているというのは嬉しかったです。

IMG_9332

 

(トラックの動画)

 

まず、挨拶のあと、Code for Japan Brigadeについてです。Brigadeとは何か?Brigadeになることで、どんな支援が受けられるのか?そして、BrigadeになるためのCode for Japanが提示する条件は?というお話です。支援の重要性と、なぜ条件があるのかを分かってもらうことに注力したつもりでしたが、なんか話したりない感じでした(笑)

 

続いて、Code for Kanazawa(対象エリアは石川県)の講演。大決算とタイトルをつけて、Code for Kanazawaがここまで手探りでやってきたことを話してみましたが、大決算するには時間がなさすぎでしたね。5374がどうして生まれたか?それがどうやって発展したか、シビックテック向けのアプリの話などをさせて頂きました。次回は小決算ぐらいにします!(笑)

 

次は、Code for Aizu(対象エリアは福島県会津地域)の講演。最近、金沢と会津は一緒に登壇することが多いんですが、それは二つがとても対照的なBrigadeだからです。金沢は法人化までした確立した組織があり地域に責任を果たせる形を持った上で、プロジェクト単位でメンバーを組み替える仕組み。それに対し、会津はネットワーク型でCode for Aizuという場の中に個人やグループが参加し、それぞれが会津のためになることを実行する緩やかな仕組み。

しかし、どちらも成り立っています。こんなふうにまったく違う二つがその地域で成立していることを見てもらうことで、地域のシビックテックコミュニティに正解の形なんてないことを皆さんに分かってもらいたいと考えています。

 

次いで、8地域(生駒市、南砺市、神奈川県、東京都、川崎市、滋賀県、佐賀県、流山市)にライトニングトークをして頂きました。4分しか時間がありませんので十分ではなかったかもしれませんが、各地域の取り組みが話されました。

スライドは見つけられた分だけ貼り付けてあります。もし、他地域の皆さん、スライドあったらご連絡ください。

(生駒市)

 

(南砺市)

 

(神奈川県)

 

(東京都)

 

(川崎市)

 

(佐賀県)

 

最後はパネルディスカッション「コミュニティの作り方」。モデレーターは、8月末までBrigade支援担当だった鈴木まなみさん。パネラーは金沢、会津、佐賀、流山のLT発表者がなりました。

特に、唯一の女性でもある流山の尾崎さんはLTでもそうでしたが、子連れでの参加。お子さんを抱っこしてのお話となりました。でも、それこそがシビックテックだし、何よりそういう姿が格好良かったと思います。参加者の皆さんに後でトラックの感想を聞いていたら、それがとても印象的だったとのことで、影響を与えることができて良かったです、ほんとに。

パネルでは、それぞれが自分についての話やコミュニティ運営で大切なことを話していきましたが、一言でそれぞれのコミュニティの形を言うなら、組織の金沢、緩やかな会津、子育てママが作る流山、発信の上手な佐賀という感じでした。そして、全部が気にしているのは多様性を保つこと。やはり地域の課題解決には、様々な考えを持つ人たちの参加が大事と考えているようです。

モデレーターの鈴木まなみさんも最後にまとめで話してくれたように、各地域にはそれぞれのコミュニティの形があって、それぞれのやり方があるようです。どうやらそれに間違いはありません。もちろん、最適な方法ではないかもしれなくて手探りで進んでいますが、少なくとも金沢のやり方は会津に合いそうにないですし、その逆も然りです。

地域には、その土地で作られた文化があり、そこで育った人たちの気質があります。トップダウンで「これだけの予算をやるからこうやれ」というやり方ならともかく、市民が自ら考えて、市民が自ら実行しようというシビックテックには、市民に一番合った仕組みでないと動きません。そして、市民に合った一番の仕組みって市民にしかできないんです、きっと。

”よそもの、若者、バカもの”の三つの者が地域活性化に必要だという話があります。でも、僕はそんなものより、自ら考える市民の方がよっぽど大事だと思っています。よそものの視点で見てもらうことには価値があります。でも、主役は市民なんです。責任だって市民にあります。その地域と運命をともにするのは市民なんだから。

自ら考えて実行できる市民が増えれば、必要な視点は放っておいても、彼らが見つけるでしょう。

僕らがやれることは、自ら動く市民が創りあげた各地域のコミュニティの形や取り組みを共有していき、そういう市民を増やすことなんじゃないかって、そう感じました。

外からありがたがって人を呼ぶ必要なんてないですよ。そこで色々とやれる人たちはいっぱいいるはず。で、そういう人はちゃんと外を見ているはず。その上で、外の人たちと連携すればいい。

Code for Japan Brigadeリーダーとして、そんなことを感じたBrigade Showcaseトラックでした。

参加してくださった皆さん、このイベントのためにほとんど夜も寝ずに頑張ってくれたスタッフの皆さん、Code for Japanありがとうございました!!