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月別アーカイブ: 10月 2013

今、石川県能美市では2015年に向けた新しい取り組みが始まっています。それが”ウルトラアート”と呼ばれる新しい観光施策事業です。

ウルトラアートロゴ

能美市は美しい自然を持ち、伝統ある九谷焼など潜在的に「美」に造形が深い土地です。その地域資源を活かし、観光客はもちろん市民自身が喜べる、魅力あふれる能美市を作るための施策が、このアートを使ったまちづくりとのこと。

で、このウルトラアートは九谷五彩らしく五つの側面を持ったアート事業なんですが、僕が面白いと思っているものの一つが“共有を認めるシェアアート”です。
(他の四つは、ローカルアート、エコアート、インタラクティブアート、メディアアートです)

美術館に行ったとき、写真を撮りたいと思ったことがありませんか?しかし、撮影禁止となっている場合が多いと思います。これは色々な理由があるかと思うんですが、なんとも残念…。

インターネットの広がりで、世の中はどんどんオープンな流れに加速しています。オープンソース、オープンデータ、オープンガバメントはもちろん、ソーシャルメディアのシェア等により個人レベルまで情報をオープンにし、それをシェアしていく、シェアしてもらうということが当たり前になってきました。

アートだって、もっともっとオープンになっていいはず。それはビジネスと相反することではないはずです。

 

ウルトラアートが掲げている”シェアアート”は、”オープンにする”という考えに同調して、自分のアート作品を明示的にシェアすると意思表明した作品を指しています。

来月にはWebサイトも立ち上がるそうなので、どういう作品がシェアされてくるのかは楽しみにしたいです。

なお、ウルトラアートは九谷と絡んで色々な取り組みを実施しているとのこと。今後はさらに加速していくそうなので、楽しみですね。

九谷陶芸村ビックモニュメント投影会「九谷と白山と花鳥風月」
このビックモニュメント、超巨大です…。

九谷陶芸村ビックモニュメント投影

九谷の赤絵撮影会(今週末で終了したそうです)

赤絵撮影会

そして、来週11/2-4に行われる九谷陶芸村まつりで展示される九谷五彩の傘のアート

陶芸村まつり傘

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今日、石川県野々市市で”Spending Nonoichi”というシビックハックコミュニティのKickoff & Meetupがありました。

このコミュニティはもともと、野々市市に”WHERE DOES MY MONEY GO?”を作ろうということで立ち上がったコミュニティを母体にしています。母体になったコミュニティは、8月に無事、サイトを立ち上げ、その後、国内でも珍しい市長との対談イベントを実現しました。

当日の模様が掲載された記事(のっティTOWN)

その後、今回の活動を今後も継続していきたいということで、新たに立ち上げたのが今回のコミュニティ”Spending Nonoichi”です。

このコミュニティは、石川県内において、政治や政策立案、まちづくりへの市民参画をテクロジーを用いて活性化させること、すなわちCivic Hack(シビックハック)を目的として作られています。ただし、自らでコードを書くことは考えずに、既にあるシビックハックアプリを地域に展開していくことと、その研究を主眼に置いているのが特徴です。

今日、そのキックオフがあり、コミュニティの方向性や今年度の事業などが話し合われました。

Spending Nonoichi

スライドはこちら

“Spending Nonoichi”は野々市市の提案型協働事業にも今年度採択されているので、市や市民と一緒に協働でこういった取り組みを行っていきます。

まずは、定例で行うシビックハック勉強会が楽しみです。

ご興味ある方、ぜひ、一度、このコミュニティのイベントにご参加ください!直にfacebookページも立ち上げますので、そちらでもご案内いたします。

Code for KanazawaやSpending Nonoichi、その他、立ち上がりつつある県内の他のコミュニティをみていると、シビックハックは石川県が熱いぞ!と感じる今日このごろです。

金沢科学技術専門学校の非常勤講師を僕はしているんですが、担当している講義の中に「eビジネス」というものがあります。

毎年、どこかの企業さんや自治体さんにクライアントとして協力してもらって課題を出してもらい、それを学生たちがチームを作って解決案をプランニングして、プレゼンするという講義です。学生たちは普段からITの技術は勉強していますが、技術だけで物事を解決できるわけではないということをしっかりと把握してもらう役割を果たしています。

この講義、もう7年ぐらいやっていて、これまでにたくさんのクライアントさんに協力して頂きました。協力して頂いた方々には本当に感謝です。

で、今年は株式会社天琴の五井さんにクライアントとして来て頂きました。五井さんの会社は一言で言えば農業に関するビジネスをされています。正直、IT屋には難しい世界だったりするわけですが、五井さんは農業の背景や会社がそれにどう関わっているかを丁寧に話してくださり、食の安全がいかに大切かを学生たちに伝えていました。

クライアント五井さんの説明

五井さんの説明

TPPという大きな動きが今ある中で、日本の農家のためにITが真に役立てる場面も多いはずです。これからプレゼンまでの半年、どこまで学生たちが農業について勉強し、いいプランが作れるか楽しみですね!

P.S. 食の安全は、シビックハックにも通じるところもあるかも 🙂

9月2日〜9月13日まで、学生さんをインターンシップで受け入れてさせて頂いていました。

金沢市の専門学校から6人、高専から1人の計7名の学生さん。
うちみたいな小さい会社で7人も学生がやってくるのは、正直、異常な事態です(笑)。でも、希望してくださったのは有り難いこと。全員、受け入れさせて頂きました!

彼らには仕事の一部を手伝ってもらうようなインターンも考えたのですが、7人の学生にそれをして頂くには弊社的に負担も大きく、それならばとワークショップ的なものに変更を。

ワークショップのテーマは”地域の問題解決を行うアプリケーションの提案(プロトタイプ実装含む)”、そう、とっても時間の長いシビックハッカソンですね(笑)

最初の一週間は「会社に来ないでいいから、学校や町歩きで色々アイデアを考えておいで」ということにしました。

…ええ、手抜きです。
(一応、学校に行って途中経過を見ましたが、真面目に取り組んでました)

そして、翌週、各自想いを胸にして弊社2階にある自慢の(?)ミーティングルーム兼リラックスルームに陣取ってもらいました。一度来たことがある人は知っている、そう、あの畳部屋です(笑)

インターンシップ中の様子2インターンシップ中の様子

一週間、ひたすら作るだけの生活。
分からなくなったら、下のオフィスに降りていき、社員に質問をしながら作っていく生活…。
9時に来て18時に帰る。学生だけど、一日8時間やるわけです。合計40時間。

でも、彼らにしてみればこの40時間は、意外にも早く過ぎ、ちゃんと使えるものを作ることの難しさを感じたようですね。これはきっと良い経験になったはず。

で、最終日に一人ずつに発表をしてもらいました。当日いた社員全員に参加してもらい、二階はかなりの熱気に(笑)

発表風景発表風景

質疑も濃い感じで予定より大幅に超過して20時過ぎに終了しました。7人の発表後、社員全員、別室で協議してグランプリ等を決定です。

まず、準グランプリに選ばれたのは下の写真の彼女が提案した「寄り道アプリ」。目的地を選択すると、寄り道に最適なスポットがマップ上にプロットされるというアプリです。プレゼンも上手で、すっと頭に入っていきました。
ただ、残念なのはプロトタイプがちゃんと完成しなかったこと。もし、きちんと動く何かがあれば、グランプリだったかもしれません。

発表の様子

そして、彼女と接戦だったものの輝けるグランプリに選ばれたのは、写真の彼が作った「みんなで作る危険箇所マップ」でした。Google Map上で動くプロトタイプをちゃんと作り、シビックハックというテーマにも沿っていたので多くの社員から評価は高かったです。
ちょっと手を入れていけば、もうリリースしちゃってもいいのかもしれません(笑)

発表

みんな初めての経験で大変だったものの、楽しかったようです。やっぱりワイワイ作るのはいいですね。

今回のインターンシップ、うちの会社にとっても良い経験となりました。正直、2週間もどうしようかな、7人も受け入れることできるかなと不安だらけでしたが、こちらもあっという間の2週間でした。

アイデア出して、それを作る楽しさを再確認した感じです。

学生の皆さん、ありがとうございます!!また、遊びに来てくださいね。

(番外)
偶然にもCfKが作ったゴミアプリと同じような内容を発表した彼女には「CfK賞」をプレゼントしました。アプリは完成してなかったんですが、機能がけっこうよく考えられてます。今度、CfKのミーティングでプレゼンしてもらわなきゃ(笑)

CfK賞

Code for Kanazawa Webサイト

今、欧米では市民一人一人が政府や政治に関わり、自分たちで自分たちの住む地域を良くしていこうという活動が盛んになっています。

その動きの一つが”Code for America“という団体が行っている活動です。彼らはITという技術の力(コードを書くこと)で地域の課題を解決していて、最近、こういった活動をCivic Tech(シビックテック) / Civic Hack (シビックハック)と呼ぶようになってきています。

2012年5月にこの活動を知り、その後、金沢でも同様のことができないかと動き始めました。その経緯はこのブログでも書いています。

その結果、今年5月7日、趣旨に賛同してくれた8人の仲間とともに”Code for Kanazawa” (CfK )を設立することができました。

CfKは、金沢市を拠点に置いて活動するCivic Hackの公益団体です。地域の様々な課題を関連する自治体や市民の方々と協働しながら、ITとデザインの力で解決するのが目的で、実際に市民に役立つアプリやWebサービスを創り出します。僕らが書くコードで市民の課題を解決するわけです。

例えば、Code for Kanazawaの最初のアプリとなるWebアプリ”5374.jp“は、「いつ、どのゴミが収集されているか」を一目で分かるようにしました。
これは、金沢市内だけでも細かく細分化されたゴミ収集区域がある中で、引っ越したときや新しく金沢に来たとき、迷わずにゴミを捨てることができるようにと考えられたものです。
ゴミの問題は多くの市民の方にとって悩ましい問題でしたが、これを使えば課題の解決につながっていきます。

大事なのは僕らが自分たちの意志でコードを書いたということです。

市民サービスはこれまで自治体に依存する部分が大きかったわけですが、こうしたCivic Hackと呼ばれる活動は、市民自身も公のサービスを担っていくという考え方です。だからこそ、政策や自治体に興味を持って、自分たちの町をよくしていこうという活動ができます。

テクノロジーとデザインの力を使えば、解決できることはいっぱいあるはずです。

この活動に共感して参加してくれる方、常に求めていますのでお気軽にご連絡ください
facebookをされている方は、facebookグループfacebookページもあります。ぜひ!

また、こうした活動には資金がいります。
中立で公益性の高い活動を維持していくためにも、皆さんの金銭的支援が必要です。これらについても賛同頂ける方はぜひ、こちらからお問い合わせ頂けると幸いです。

こうしたCivic Hack的な活動は今年、大きく花開き始めています。僕も強く関わっていますが、日本全体を覆う形で、Code for Japanという団体も設立されました。

これからのCivic Hack / Civic Tech業界が楽しみですね!