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月別アーカイブ: 4月 2013

ここしばらく”オープンデータ”が賑やかです!

オープンデータ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF

オープンデータとは、行政機関や企業が内部で所有している様々なデータを誰もが簡易に利用できる形で外部に開示したデータのこと。大事なのは、扱いやすい形で提供されているかという部分です。

「外部に開示するなんてことは、行政は昔からホームページでやってるよ」ということではありません。Webやアプリ等のプログラムで簡単に利用できるようなフォーマットになっているかが大事です。

もし、様々なデータがオープンデータとして提供されれば、そのデータを利用したアプリやサービスが世の中に生まれやすくなります。「データを集めるのにお金がかかる」ということで諦めなければならなかった時代は、もうおしまいです。

例えば、観光アプリ…。
ある個人にどんな素晴らしいアプリのアイデアがあっても、これまで地域の観光情報をどう集めるかがネックとなりました。しかし、オープンデータとして観光情報が提供されれば、すぐにでも作ることができます。

また、様々なオープンデータを横断的に利用することで、アイデアしだいで新しい便利なサービスが生まれることも考えられます。 例えば、過去・現在の気象データとこれまでの自分の街の交通量のデータを用いれば、渋滞予測アプリが作れるようになるかもしれません。

夢のようなオープンデータ。間違いなくこれから拡大すると思います。
しかし、問題もそれなりにあります。

まず、個人情報保護やプライバシーの問題。このあたりは議論しながら慎重に扱っていかないといけないでしょう。 でも、それを理由に消極的になってはいけないと個人的には思っています。そういう部分とは関係ないデータもたくさんありますので。

また、情報の維持も問題の一つです。情報は生きているものなので、常に変化します。新しいお店が生まれたり、移転したり、なくなったり…。一度作ったらおしまいというわけにはいかず、常に最新情報に保つ必要が出てきます。

データ提供者からしたら無償で提供するにも関わらず、保守をしていかなければいけないため、その費用はどう工面するのかという問題があります。この点に関しては、何か別の形で利益がある仕組みや意識付けが必要かもしれません。

例えば前述の観光情報のオープンデータでしたら、たくさんの観光アプリやWebサービスが生まれることで観光客が増えると予想できます。そこに利益や価値を見出すということです。

また、オープンデータの提供を促進していくと、データを所有していることに価値を持っていたビジネスと競合する可能性も出てきます。

これについてはオープンソースの世界と似ている現象が生まれるでしょう。有益なプログラムが無料で入手できるようになり、ちょっとしたパッケージソフトウェアではお金を取りづらい現象になったように、データを持っているだけではダメです。もしくはデータがあることだけで有利な立場にはいられなくなるでしょう。

おそらく商業用のデータはこれからより付加価値をつけていく方向になると思います。お金をかけるからこそ入手困難な情報を集めたり、見せ方を工夫したり、情報の品質に保証をつけたりなどが考えられます。

どちらにしても世の中はオープンな流れに向かっていることは間違いない気がします。ITがそれを促進している気もします。

僕は以前、code for Kanazawaというものを金沢に作りたいと書きましたが、オープンデータの流れは”自らの力でコードを書き、自分の住む地域の問題を解決できるサービスを作る”という動きにぴったりです。

コードはいくらかけてもデータがなければ作れないというアプリやサービスはいっぱいありそうだからです。

しかも、このオープンデータの流れは、データを自ら作ってオープンデータとして提供していこうという動きにも拍車をかけると思われます。

昔からプログラマーは「ないものは作れ」という考えで動いてましたが、これからは「ないデータも作れ」っていうことになるかもしれません。
そのために、そういうデータを創り出すための地域アプリも出てくるでしょう。

code for Kanazawaは色々な方とご相談させて頂きながら、じっくりと準備をしてきました。今年度から有志と一緒に本格的に動き出したいと思っていますが、オープンデータについても上手に連携していきたいですね!